
日本人の顔の評価でよく使われてる『縄文顔』『弥生顔』。
この違いって具体的にいうと何なの?と思いませんか?
2つの顔に分類される理由も紹介します。
『縄文顔』『弥生顔』の特徴
南方アジア系といわれる縄文顔の特徴です。
- 顔形:四角・長方形
- 造作の線構成:直線
- プロフィル:凹凸
- 彫りの深さ:立体的
- 眉:太い・濃い・直線
- 髭:濃い・多い
- まぶた:二重
- 頬骨:小さい
- 耳たぶ:大きい・福耳
- 耳垢:湿る・猫耳
- 鼻骨:広い・高い
- 唇:厚い
- 歯:小さい
- 口元:引き締る
北方アジア系といわれる弥生顔の特徴です。
- 顔形:丸・楕円
- 造作の線構成:曲線
- プロフィル:なめらか
- 彫りの深さ:平坦
- 眉:細い・薄い・半円
- 髭:薄い・少ない
- まぶた:一重
- 頬骨:大きい
- 耳たぶ:小さい・貧乏耳
- 耳垢:乾く・粉耳
- 鼻骨:狭い・低い
- 唇:薄い
- 歯:大きい
- 口元:出っぱり気味
なぜ、2つの顔に別れるのか?
日本人になじみのある細眉・一重まぶた・薄唇の平坦な顔は、北方アジア系の顔といわれています。
いわゆる弥生顔と呼ばれ、モンゴルの人たちが典型ですよね。
一方、エキゾチックな太眉・二重まぶた・厚唇の立体的な顔は、南方アジア系の顔といわれています。
こちらは縄文顔と呼ばれ、インドネシアやフィリピンの人たちによく見られます。
日本人の中で、縄文顔と弥生顔が入り混じっている原因は、縄文時代以降の日本人形成の過程に関係しています。
縄文時代、日本を含む東アジア一帯には、縄文顔の人たちが住んでいました。
一方、約3万年前にシベリアに住み着いた人たちは、2万年ほど前の氷期・マイナス50度の厳寒の気候に適応する必要がありました。
そのために、「平坦」「皮下脂肪が厚い」「一重まぶた」「唇が薄い」「毛の少ない」といった特徴を身につけました。
特徴を身に着けたというより、そのような特徴の人たちが生き残ったと言ったほうがいいかもしれません。
「皮下脂肪が薄い」「目が大きい」「あちこちが出っぱっている」といった特徴は、寒さに弱く凍傷になりやすいため、厳寒の気候に適しません。
また、眉や髭が多いと息が氷柱になりやすいですし、唇は凍傷になりやすい部位なので厚いと適しません。
そんなシベリアの北方系の人々が、およそ5000年前、東アジアに進出してきました。
そして、2300年前に九州北部付近から日本列島に侵入してきて、弥生時代の幕開けとなります。
当時の日本列島には、縄文顔をした、いわゆる縄文人たちが住んでいました。
しかし、侵入してきた弥生顔のいわゆる弥生人によって、日本列島の大部分は占められます。
そんな中、わずかに北海道や沖縄に残った縄文人が、アイヌや琉球の人たちといわれています。
2つの顔の割合は?
最近の人類学の結論として、現代日本人は、平均として、およそ弥生人7~8割、縄文人2~3割の比率の混血とされています。
ですから、日本人の顔のイメージは、弥生顔なんですね。
しかし、縄文人の血が濃ければ縄文顔になるとは限らないようです。
仮に「縄文人8:弥生人2」といったように偏った比率で遺伝子を継承しても、たまたま顔の造作に弥生人の特性が表れるケースも珍しくないとのこと。
つまり、見た目が弥生顔だからといって、弥生人の遺伝子を多く持っているとは限らないということです。
眉毛が太いからといって「自分は縄文人の血が濃い」というのは勘違いかもしれませんね。
また、遺伝子は、両親双方のものが絵の具のように混じり合って引き継がれるのではなく、それぞれの遺伝子がモザイク状に組み合わさって継承されます。
ですから、交配によって持っている遺伝子の比率は変わっても、何万年経っても一方の遺伝子が消滅することはありません。
なので、縄文人と弥生人の血は、永遠に生き続けるのです。
2つの顔の芸能人は?
『縄文顔』『弥生顔』それぞれの顔の芸能人を探してみました。
あくまでも独断と偏見ですww
まずは、縄文顔。
綾瀬はるかさん

新垣結衣さん

広瀬すずさん

そして、弥生顔。
北川景子さん

上戸彩さん

本田翼さん

おわりに
地球環境と進化によって、現代の日本人の顔があります。
明治元年は、1868年。
今から150年ほど前です。
その当時の人たちと現代人でも顔は変わってきていると思います。
進化のスピードは、意外に速いのかもしれませんね。