
中国紙・大連日報は18日、遼寧省大連市の国家安全局がスパイ容疑で取り調べていた日本人「樋口健」が、同日逮捕されると伝えました。
大連では、60代の日本人男性1人を、5月に拘束しています。
同一人物かどうかは、今のところ不明です。
何があったのか?
時事通信の報道です。
中国紙・大連日報は18日、遼寧省大連市の国家安全局がスパイ容疑で取り調べていた日本人1人が、同日逮捕されると伝えた。
日本人の名前は「樋口健」だという。
大連では、60代の日本人男性1人を「国家安全に危害を与えた疑い」で5月に拘束したことを中国当局が認めている。この男性が今回報道された人物と同一なのかは不明。
中国外務省の陸慷報道局長は18日の記者会見で「関係部門が中国の国家安全に危害を与えた疑いのある日本人を調べており、日本側にも通報している」と述べた。しかし、逮捕したかどうかには答えなかった。日本の外務省は「中国当局に事実関係を確認中」と説明している。
大連は軍港都市として知られ、4月に進水式を終えた中国初の国産空母が試験航海に向けた準備を進めている。こうした軍事機密がスパイ容疑につながった可能性もある。
引用元 JIJI.COM
今回スパイ容疑で逮捕された樋口健さんは、名前以外公表されていません。
どういった理由なのでしょうか。
4月に進水式をした中国国産空母の軍事機密のスパイ容疑なのか。
そもそも男性は、中国に行った目的はなんだったのでしょうか。
旅行で行ったのか、仕事で行ったのか。
港近くで写真を撮っていて、逮捕された可能性もあります。
何れにしても、無事に開放されるのを祈るばかりです。
中国の目的は?
中国当局が、男性を逮捕する目的はなんでしょう。
男性が、本当にスパイをしていたとは、とても考えづらいです。
日本側との国際交渉で利用されるのか。
現在は、日中は微妙な関係。
北朝鮮のこともあります。
逮捕理由を公表しないので、煩わしいですね。
最近の日本人の拘束
- 2016年7月、「日中青年交流協会」の鈴木英司理事長を拘束し、今年2月、正式に逮捕。
- 今年3月、山東省と海南省で6人を拘束。うち海南省では、温泉開発を委託された20~50代の男性3人。
- 今年5月下旬、遼寧省大連市で60代の男性1人を拘束。
今年5月下旬に拘束された男性と樋口健さんは、もしかして同一人物かもしれません。
他に、一昨年から去年にかけて、男女5人が拘束されています。
この拘束の人数は、戦後の現在では異常ですね。
おわりに
外務省は、このようなことがあるたびに「中国国内の司法プロセスの中で日本人の権利が適切に守られ公平公正に取り扱われることや、領事面会の実施など日中領事協定に基づいた対応が確保される」よう求めています。
身柄を拘束された人たちの人権は、確保されているのでしょうか。
扱いが心配です。