ダフネ・カルアナガリチア顔画像や犯人誰?パナマ文書とマルタ・ムスカット首相妻疑惑とは?

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世界の富豪や権力者が租税回避地(タックスヘイブン)を利用している実態を暴露したパナマ文書報道に参加したジャーナリスト・ダフネ・カルアナガリチアさん(53)が16日、自宅のある地中海のマルタ共和国で自動車爆弾により殺害されました。

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何があったのか?

ロイターの報道です。

世界の富豪や権力者が租税回避地を利用している実態を暴露したパナマ文書報道に参加したジャーナリストが16日、自宅のある地中海のマルタで自動車爆弾により殺害された。

ダフネ・カルアナガリチアさん(53)は同国では調査報道で知られる著名なジャーナリスト。彼女が運営するブログは、政党を問わず政治家の汚職を追及し、高い支持を集めていた。

事件の30分前にもカルアナガリチアさんはブログを更新しており「あちこちに不正を行っている人たちがいる。事態は深刻だ」と書いていた。

地元住民によると、カルアナガリチアさんが自宅を出て、自分の車を運転していたところ、突然車両が爆発した。爆風で車体が道路の外へ吹き飛ばされるほどの威力だった。

同国のムスカット首相は「報道の自由に対する野蛮な攻撃」と事件を非難するとともに、米連邦捜査局(FBI)が捜査協力を申し出たことを明らかにした。

カルアナガリチアさんは今年ブログで、ムスカット首相の妻がパナマ企業の実質的なオーナーであり、同企業とアゼルバイジャンにある複数の銀行口座の間で多額の資金が動いていたと報じていた。首相は不正を否定するとともに、カルアナガリチアさんを提訴していた。

地元テレビ局はカルアナガリチアさんが2週間前、脅迫を受けたとして警察に被害届を提出していたと報じた。

引用元 ロイター

カルアナガリチアさんは、2週間前、脅迫を受けたとして警察に被害届を提出していたようです。

爆破される30分前のブログでは、「あちこちに不正を行っている人たちがいる。事態は深刻だ」と書いていました。

そして、自身の車で自宅を出た直後、突然車両が爆発したとのことです。

その威力は、爆風で車体が、道路の外の畑まで吹き飛ばされるほど。

カルアナガリチアさんは、マルタ共和国のジョセフ・ムスカット首相の疑惑を報じており、ムスカット首相はカルアナガリチアさんを提訴するほどの仲でした。

ですが、ムスカット首相は「彼女は私にとって最も厳しい批判者だったが、このような野蛮な行為は正当化できない。報道の自由に対する攻撃だ」と事件を非難し、徹底的に捜査するよう関係機関に指示しました。

また、米連邦捜査局(FBI)が捜査協力を申し出たことも明らかにしています。

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市民が追悼

マルタの首都バレッタに近い街・セント・ジュリアンでは、16日夜、市民およそ3000人が集まり、カルアナガリチアさんの死を悼みました。

集まった人たちは、火を灯したキャンドルを手に港までの1キロ余りを歩き、港のモニュメントにキャンドルなどを並べ追悼。

参加したカルアナガリチアさんの家族の友人男性は「きょうはマルタにとってとても悲しい日となりました。この凶悪な行為は人類に対する犯罪であるだけでなく、民主主義の根幹に対する犯罪です」と話します。

この他、EUのヨーロッパ議会のタイヤーニ議長が、自身のツイッターで「真実を求めてみずからの命を犠牲にしたジャーナリストの悲劇的な実例となった」と述べています。

ダフネ・カルアナガリチアさんとは?

カルアナガリチアさんは、マルタで、複数のメディアで与野党を問わず政治家の腐敗を厳しく追及する記者として知られていました。

それは、ブログで疑惑を報道した野党政治家に、名誉毀損で訴訟を起こされるほど。

世界各国の首脳などによる資産隠しや課税逃れを暴いた「パナマ文書」の調査報道にも加わり、マルタのムスカット首相の妻が中米パナマに会社を置いて資産を隠していたとする疑惑を報じていました。

パナマ文書とは?

パナマ文書とは、中米パナマにある法律事務所「モサック・フォンセカ」から一昨年流出した内部文書・1150万点の電子ファイル群のこと。

租税回避地(タックスヘイブン)に設立したペーパー会社など約21万社に関する膨大なデータが含まれおり、「史上最大のリーク」と言われています。

アメリカに本部がある「ICIJ=国際調査報道ジャーナリスト連合」が、世界約80か国の100余の報道機関、400人のジャーナリストと連携して分析を進め、各国の首脳や富裕層らがタックスヘイブンの実態のないペーパー会社を使って金融取引を行ったり、資産隠しをしたりしていた実態が次々と明らかになりました。

ICIJによると、欧州や米州の大部分の国々、韓国、インド、豪州を含む約80カ国で少なくとも150件の捜査・検査・訴追・逮捕が、パナマ文書をきっかけに行われています。

法人を含め6500の納税者が当局の調査の対象となり、コロンビアやメキシコ、スロベニアなどの当局は、パナマ文書の情報を使って少なくとも約1億1千万ドル(約120億円)相当の資産を差し押さえています。

数十億ドル(数千億円)が脱税の疑いで追跡の対象ともなっています。

また、世界各地で抗議デモが相次ぎ、アイスランドの首相やスペインの閣僚が辞任に追い込まれました。

G20やG7などの国際会議でも、主要なテーマの1つとしても取り上げられています。

これをきっかけに、富裕層や多国籍企業による課税逃れを防ぐための、国際的な協調態勢を強化する議論が進められています。

日本関連の個人や法人については、日本の国税当局が調査を行い、今年6月までに所得税など総額31億円の申告漏れがあったことがわかりました。

他に自主的に数億円規模の修正申告をした個人も複数いたようです。

パナマ文書をきっかけに把握した申告漏れは、少なくとも40億円弱とのこと。

この中には、携帯電話・OA機器販売会社「光通信」の重田康光会長(52)が、パナマ文書に記載された英領バージン諸島の法人の株式譲渡をめぐって約3億7千万円の申告漏れを指摘された事案も含まれています。

これは、国内で具体的な課税が明らかになった初めての事案でした。

国税当局は昨夏以降、パナマ文書に絡む税務調査に本格的に着手。

今年6月までに関連する個人や法人について、全国で数十件の調査を行ったようです。

調査対象には、文書に登場する個人だけではなく、その個人が代表となっていた関連法人なども含まれているといいます。

その結果、国税当局は複数の事案で申告漏れを指摘。

個人が中心で、海外投資で得た儲けが申告から漏れていたケースなどがありました。

また、タックスヘイブンとは関係のない国内取引に関する申告漏れも見つかったようです。

海外取引が絡む税務調査は、一般的に、現地の税務当局などに情報を照会して回答を得るのに時間がかかるなど、長期化するケースがあります。

パナマ文書関連の調査は7月以降も続いており、申告漏れの指摘額は今後も増える可能性があります。

国際課税をめぐっては、2018年に約100の国・地域が参加する金融口座情報を自動で交換する仕組みが始まるなど、国際的な課税逃れの対策が進められています。

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ムスカット首相の疑惑とは?

ムスカット首相の妻ミシェル・ムスカットさんらがパナマに会社を置き、アゼルバイジャン共和国首脳に近い銀行から受け取った大金を隠していたとする疑惑があります。

ムスカット首相は、身の潔白を主張して今年6月、前倒し総選挙に踏み切りました。

結果は、ムスカット首相が所属する労働党が55%の得票率を得て勝利。

また、カルアナガリチアさんは、殺害される数時間前に、ブログで、「キース・シェンブリ首席補佐官は政府の影響力を使って私腹を肥やしている『ペテン師』だ」と批判しています。

おわりに

犯人についての情報は、まだ報道されていません。

パナマ文書に関連した犯行なのか。

ムスカット首相の労働党と関係があるのか。

それとは別の恨みなのか。

愉快犯というのも考えられます。

何れにせよ、優秀なジャーナリストが、爆弾により亡くなったという衝撃的な事件。

未然に防ぐことはできなかったのでしょうか。

ご冥福をお祈り申し上げます。

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