
2日、ボクシングWBO世界ウエルター級タイトルマッチで、世界6階級を制したチャンピオンのマニー・パッキャオ(38)が敗戦。
0-3の判定で、オーストラリア人の同級1位ジェフ・ホーン(29)が新王者となりました。
まさかの波乱
序盤、顎を引き、頭をぶつけてくるジェフ・ホーン。
マニー・パッキャオは、リズムが掴めません。
さらに、マニー・パッキャオは、6ラウンドと7ラウンドにバッティングを受けます。
そのせいで、頭をカット。
しかし、以降は、マニー・パッキャオの強打が炸裂。
9ラウンドは、ジェフ・ホーンがダウン寸前の場面も。
10ラウンド以降は、ジェフ・ホーンは、復活し、ひたすら手数を出します。
そして、最終12ラウンド終了のゴングが。
判定が告げられます。
なんと、ジェフ・ホーンの勝利。
しかも、117-111、115-113、115-113の0-3。
6ポイント差って、どういうこと?
今回は、対戦相手がジェフ・ホーンということもあり、マニー・パッキャオの2009年11月以来となるKO勝ちを期待されていただけに、驚きの結果となりました。
パッキャオが勝っていたとの声も
アメリカのメディアの多くは、試合内容を見て、マニー・パッキャオの勝利と見ていました。
ですが、判定では、ジェフ・ホーンは、手数でポイントを獲得したんでしょうね。
9ラウンド、ジェフ・ホーンはダウン寸前でした。
以前のマニー・パッキャオでしたら、こんなとき、連打でダウンを奪っていました。
しかし、現在のマニー・パッキャオには、そんな元気はありませんでした。
マニー・パッキャオは、このチャンスを活かせなかったのが痛手だったと思います。
オーストラリア開催だから?
今回の開催地は、オーストラリア・ブリスベンのサンコープ・スタジアム。
オーストラリア人のジェフ・ホーンには、当然、地の利はあったと思います。
特に、判定の場合は。
世界レベルの実績がなかったジェフ・ホーンは、このようなところも、うまく利用できたのではないでしょうか。
再戦は?
ジェフ・ホーンは、試合後、リング上で、このようなコメントを語っています。
「チーム、家族、みんなが支えてくれた結果。いつかこういう日が来ると信じていた。再戦?もちろん応じます。また皆さんの前で勝ちますよ」
一方のマニー・パッキャオのコメント。
「彼は勝つにふさわしかった。何の言い訳もない。この試合から多くを学んだ。次の試合に生かしたい。リマッチ? ええ、やります」
ボクシング評論家のジョー小泉さん(72)のWOWOWの中継番組でのコメント。
「(パッキャオは)38歳という年齢を考えると、もう限界かもしれない。」
としながらも、
「再戦をしたら、タイトル奪回の可能性はある」
マニー・パッキャオの再戦は、いつか?
楽しみですね。