
22日深夜、サンドウィッチマンのラジオ番組で、漫画家・森田まさのりさん(50)が、「絶対に売れてやると誓ったあの日」にまつわるエピソードを披露しました.
そのエピソードとは、ある有名漫画家による屈辱的な出来事。
森田さんは、それにより、奮起したとのことです。
一体どんな事件が起きたのでしょうか?
サンドウィッチマンのラジオ番組
22日深夜放送のTBSラジオ「サンドウィッチマンの週刊ラジオジャンプ」で、漫画家・森田まさのりが出演し、「絶対に売れてやると誓ったあの日」という話題になりました。
富澤たけし:「絶対に売れてやると誓ったあの日」。
伊達みきお:うわ、これは興味ある。
森田まさのり:また、僕の小ささを暴露することになるかもしれないですけど(笑)
伊達みきお:いや、大丈夫です、これ以上(笑)
森田まさのり:僕、頑張るのって、悔しさなんですかね。悔しさがバネになってるのかもしれないですけど。
富澤たけし:そうだと思いますよ。
悔しさをバネにするエピソードって結構あります。
成功者には、そういったタイプが多いのかもしれません。
森田まさのり:僕が、昔住んでたマンションがあるんですけど、そのマンションに、僕が住んでたちょうど下の部屋に、超有名作家さんが住んでたんですよ。
伊達みきお:作家さん?
森田まさのり:漫画家さん。超有名漫画家さんが、ちょうど僕の真下に住んでたんですね。
伊達みきお:はい。
森田まさのり:僕が、『ろくでなし』始まってまだ間もなくだったと思うんですけど。だから、そんな売れてないんですよ。
伊達みきお:はい。
森田まさのり:その頃に、「下の部屋が、なんか騒々しいなぁ」って思ってたんですけど、どうやらパーティー。色んな作家さんを集めて、パーティーをやってるらしかったんですよね。
富澤たけし:なるほど。
森田まさのり:僕なんか、呼んでもらえるわけないな、と。そう思ってましたよね。
伊達みきお:ああ。
森田まさのり:そしたら、しばらくしてですね、「トン、トン」と。その先生が、他の先生連れてやってきたんです。
富澤たけし:へぇ。
森田まさのり:「森田君、今、下でパーティーやってるんで、来ない?」と。
富澤たけし:あら、お呼びがかかった。
森田まさのり:「凄い、これは」と。それは天にも昇る気持ちで。
富澤たけし:「行っていいんですか?」と。
森田まさのり:はい。嬉しくて。それは、もらいもんですけど、家にあったワインを持って、ちょっといい服に着替えて。
伊達みきお:おお。
まだ、駆け出しだった森田さんとしては、超有名漫画さんに誘われれば、期待してしまいますよね。
何か手土産を持っていかなきゃと思って、たまたま家にあったワインを持っていったんでしょう。
ウキウキしている様子が伺えます。
ちなみに、「ろくでなしBLUES」は、1988年から連載が始まりました。
ヤンキーたちが、他校とバトルする学園モノの人気漫画です。
単行本の累計発行部数は6000万部を超えています。
森田まさのり:行きますよ、それは、下に。下に着くと、中から楽しそうな笑い声が聞こえてくるわけですよ。
伊達みきお:うん。
森田まさのり:こっちは、ドキドキしながら「行くぞ」と。で、トントンってノックしたら、一瞬、笑い声がピタッとやんで、ドッと笑ったんです。その中から、「うわぁ、本当に来たよ」って聞こえてきたんです。
伊達みきお:ああ…ちょっとイヤだ。俺もそれ、イヤだなぁ。
森田まさのり:「マジかぁ」って聞こえてきたんです。多分、その先生が来てくれたのは、「今、下でパーティーでやってるから、騒々しくしますよ。一応、言いましたからね」っていうことなんです。
伊達みきお:ああ。
森田まさのり:「誰も呼んでないよ」って。それを僕は、呼んでもらったと思って、行きました。
伊達みきお:ああ…ちゃんと着替えて。「マジで来てんじゃん」みたいなことですよね?
森田まさのり:中入りましたら、ちゃんと担当さんらしき人が、にこやかに迎えてくれましたけど。僕、何を喋ったか全く覚えてないです。
伊達みきお:うわぁ、その一言っていうか…
こういう人の心を弄ぶ人間っていますよね。
ちょっと有名になってしまうと、こういったおごりが出てくるのでしょうね。
森田まさのり:ただ、いた奴の顔、覚えてますよ(笑)
伊達みきお:はっはっはっ(笑)ちっちぇなぁ(笑)
富澤たけし:はっはっはっ(笑)
伊達みきお:でも、それは気持ち、分かりますわ。「コイツらには、負けるか」と。
富澤たけし:なるほど。長居もせず帰ってきたわけですよね?
森田まさのり:「いつか、絶対に売れてやる」と誓った日の出来事でした。
伊達みきお:うわ、これはね…聞きてぇな、その先生。誰だ?
森田まさのり:○○です。
伊達みきお:はっはっはっ(笑)すぐ言った(笑)
富澤たけし:そんな感じですか(笑)
屈辱により、自分を奮い立たせたんですね。
中にいる間は、「どうやって見返してやろう」といったことしか考えてなかったのではないでしょうか。
ですが、辛かったでしょうね。
「早く帰りたい」とずっと思っていたんじゃないですかね。
有名漫画家は誰?
「ろくでなしBLUES」が、週刊少年ジャンプで連載されたのは、1988年25号から。
当時、ジャンプで連載していた漫画は、こんな感じです。
- 聖闘士星矢:車田正美
- 北斗の拳:原哲夫・武論尊
- ドラゴンボール:鳥山明
- ついでにとんちんかん:えんどコイチ
- 燃えるお兄さん:佐藤正
- ジョジョの奇妙な冒険:荒木飛呂彦
- キャプテン翼:高橋陽一
- シティーハンター:北条司
- こちら葛飾区亀有公園前派出所:秋本治
- 山下たろーくん:こせきこうじ
- ゆうれい小僧がやってきた:ゆでたまご
など
同じマンションに住んでいたとなると、既に大豪邸に住んでいる鳥山明さんなどは外れます。
また、森田さんは、原哲夫さんのアシスタントをしていたので、こちらも外れます。
あと、有名漫画家は、ジャンプ連載の漫画家とは限りません。
そういった中、ネットで噂になっている一番手は、江川達也さん。
真相が気になりますよね。
マンションの場所は?
マンションについての情報は、まだありませんでした。
漫画家の何人かは、そのマンションに住んだことがあると思われます。
有名漫画家を超えてる?
ラジオでは、このような会話もしています。
伊達みきお:そのマンションには、そうそうたる漫画家さんがいらしたってことですか。
森田まさのり:そうですね。…超えましたね。いや、まだまだなんですけど(笑)
伊達みきお:いや、超えたでしょ。
森田まさのり:超えるまで頑張ります(笑)
伊達みきお:超えたと思ったから、今日、発表したんでしょ?(笑)
森田まさのり:いえいえ(笑)
森田さんの代表作は「ろくでなしBLUES」「ROOKIES」「べしゃり暮らし」など。
単行本の累計部数は、7500万部とのこと。
森田さんが手にする本の印税は10%。
1冊約40円の印税となります。
ということは、7500万部✕40円=30億円!!
これは、単行本だけの印税です。
「ROOKIES」は、テレビや映画にもなっています。
そのような分を入れれば、さらに金額は増えます。
有名漫画家は、本当に超えてしまっているかもしれませんね。
森田まさのりさんのプロフィール
- 本名:森田真法
- 生誕:滋賀県栗東市(旧栗太郡栗東町)
- 生年月日:1966年12月22日(50歳)
- 活動期間:1984年~
- ジャンル:少年漫画
- 代表作:「ろくでなしBLUES」「ROOKIES」「べしゃり暮らし」
- 受賞:第27回手塚賞佳作『IT,S LATE!』
第29回手塚賞佳作『ミステリアス・キッド』
滋賀県立守山高等学校在学中に執筆した作品「IT’S LATE」が手塚賞佳作に入選。
同作の「フレッシュジャンプ」掲載で「森田真法」のペンネームで漫画家デビュー。
高校卒業と同時に上京し、原哲夫さんの下でアシスタント。
1987年、「週刊少年ジャンプ」に「BACHI-ATARI ROCK」を初掲載。
1988年、同誌に「ろくでなしBLUES」連載。
1998年、同誌に「ROOKIES」連載。
2005年、同誌に「べしゃり暮らし」連載。
実家は浄土真宗本願寺派の寺院であり、寺の長男として生まれました。
おわりに
この有名漫画家は、当時腹は立ったでしょうが、森田さんにとって大きな転機となりました。
今となっては、いい思い出なのではと思います。