野際陽子人生『最後のキス』は冬彦こと佐野史郎…「ゴメン」

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野際陽子さん(享年81歳)の人生最後のキスはドラマの一シーンでした。

これは、今年2月2日に放送されたテレビ朝日系「徹子の部屋」にて明かされていました。

お相手は俳優の佐野史郎さん(62)です。

野際陽子さんは当時57歳、それに対し佐野史郎さんは当時38歳でした。

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ドラマ「誰にも言えない」にて『最後のキス』

毎週金曜日22時~22時54分のTBS系列の「金曜ドラマ」枠で、1993年7月~9月まで放送された『誰にも言えない』というドラマがありました。

最終話の関東地区視聴率が33.7%(関西地区ではなんと39.2%)、平均視聴率は23.8%の超人気ドラマでした。

このドラマで、佐野史郎さんと義理のお母さん役(奥さんの母親役)の野際陽子さんがキスをするというとんでもないキスシーンが、野際陽子さんの人生最後のキスとなってしまったのです。

どのようなシーンだったのか?

野際陽子さんは書籍会社の社長役で、社長室で佐野史郎さんが野際陽子さんにのしかかってキスをしてしまうといったものでした。

野際陽子さんは「徹子の部屋」にて、このように語っています。

「わたくしはキスシーンはロマンティクにしたかったが、考えてみたら私は社長で偉いので喜んではいけない。嫌そうな顔も威厳がない。どういう芝居をしたらいいのか、ずいぶんと考えました」。

『ロマンティックにしたかった』というところに女子を感じますね。

このキスシーンからわかるように、「誰にも言えない」はかなりぶっ飛んだストーリーでした。

簡単には説明できませんが、要約するとこんなところです。

  1. 主演の賀来千香子さんと佐野史郎さんは付き合っていた。
  2. 未婚状態で賀来千香子さんが佐野史郎さんとの間の子を妊娠。
  3. 賀来千香子さんは別れを告げられ、やむなく中絶。
  4. 賀来千香子さんが羽場裕一さんと結婚。
  5. 佐野史郎さんは書籍の会社令嬢の山咲千里さんと結婚。
  6. 佐野史郎さんは賀来千香子さんと復縁したくなって、賀来千香子さんの家の隣に引っ越し。
  7. 佐野史郎さんが賀来千香子さんにつきまとい、ついには賀来千香子さんを監禁。
  8. 賀来千香子さんは反撃し、佐野史郎さんを刺す。
  9. 賀来千香子さんは警察に一時捕まるが、正当防衛が認められる。
  10. この事件後、賀来千香子さんは引っ越し。
  11. 賀来千香子さんは不妊治療を受けるほど妊娠に悩んでいたが、無事羽場裕一さんとの子を出産。しかも双子。
  12. 実は賀来千香子さんと佐野史郎さんは前作「ずっとあなたが好きだった」から続くややこしい出生の事実があった。

このように要約してしまうとインパクトは薄いかもしれませんが、超ドロドロのドラマでした。

「誰にも言えない」と前作「ずっとあなたが好きだった」で、佐野史郎さんは鬼のような変人の役をしています。

佐野史郎さんがやっていたこの役を見れば、「奥さんのお母さんにキスをせまるのもありえるかな」と思えるほどでした。

そのため、この頃の佐野史郎さんのイメージはかなり悪かったと思います。

前作ドラマ「ずっとあなたが好きだった」では冬彦さんこと佐野史郎さんの実のお母さん

「誰にも言えない」よりもぶっ飛んだドラマが前作ドラマ「ずっとあなたが好きだった」でした。

佐野史郎さんは「冬彦さん」という役を演じました。

この「冬彦さん」は、超がつくほどの「マザコン」。

そして、よく語られるシーンが『冬彦が木馬に乗りながら「んん~」』と唸るシーン。

これ、冬彦さんがいじけているシーンなんですね。

この冬彦さん、あまりにインパクトが強烈だったので、世代によっては未だに「マザコン」と思われる人を見ると「冬彦さん」と呼んでしまうことがあります。

何と言っても、この年の流行語に「マザコン」「冬彦さん」が選ばれたくらいですから。

で、そのマザコン冬彦さんのお母さん役が、野際陽子さん。

このお二人のやり取りは最高でした。

マザコンを絵に描いたような親子だったと思います。

実の親子役が続編では義理の親子役。

キャスティングが思い切っていますよね。

ちなみにこのドラマ「ずっとあなたが好きだった」の主題歌は、サザンオールスターズの「涙のキッス」。

サザンにとって、初めてのミリオンセラーでした。

野際陽子さん「哀れでしょ」佐野史郎さん「ゴメンなさい」

「徹子の部屋」の中で、野際陽子さんはこのキスについて『本当に、最後ですね、あれが。哀れでしょ?』とおっしゃっています。

それに対し、NHK時代から親友の黒柳徹子さんは、「あれが最後だったというのは、なんかとてもユーモアがあって面白いわね」と大笑い。

この放送がされたのは今年の2月2日。

収録時も、野際陽子さんの体は悲鳴をあげていたのではないかと予想されます。

そのような中、キスの話をこんなに楽しそうにされているのも、野際陽子さんにとっては良き思い出だったのかもしれません。

佐野史郎さんはこの放送をみていたのでしょうか。

佐野史郎さんの野際陽子さんへの追悼談話の中に、『そういや、ドラマの中とはいえ、人生で最後にキスしたのが僕でゴメンなさい。』とあります。

とても素敵なお二人ですね。

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