読書週間ができた理由や秋はなぜ?いつから始まったのかも気になる!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

毎年10月27日から11月9日までの2週間は、「秋の読書週間」。

読書週間は、いつから始まり、なぜできたのでしょう。

秋である理由も気になります。

スポンサーリンク

そもそも秋は本が売れない

「読書の秋」とよく言われます。

しかし、総務省の家計調査によると、9月から11月は、1年で最も本が売れないようです。

3、4月は新入学のため購買意欲が高く、8月は夏休みなので書店に行く人が増えるとのこと。

また、12月は年間ベストセラーが発表され、クリスマスがあります。

そういった理由で、秋はあまり売れないそうです。

中国の詩人や夏目漱石は秋の読書を推奨していた

中国・唐代の詩人・韓愈が、息子に学問の大切さを説くため、「符読書城南詩」という詩を読んでいます。

その中で、このようなくだりがあります。

「時秋積雨霽(中略)燈火稍可親」(ときあきにしてせきうはれ とうかようやくしたしむべく)

これが、「灯火親しむべし」という漢語として日本に伝わります。

意味は、「涼しく夜の長い秋は、灯火の下での読書に適している」というもの。

この漢語を、夏目漱石が引用しました。

1908年に新聞連載した「三四郎」の中で、「そのうち与次郎の尻が落ち付いてきて、燈火親しむべしなどという漢語さえ借用して嬉しがるようになった」と書いたのです。

これが、秋は読書のシーズンと知られるようになったきっかけとされています。

しかし、明治・大正時代の新聞には「読書の秋」という言葉は、ほとんどなかったようです。

紙面によく見られるようになったのは、昭和になってから。

「読書の秋」が定着したのは、読書週間の時期のためというのが、実情のようです。

最初は図書館事業の発展を目指した

近代的な欧米の図書館制度を、日本に最初に紹介したのは福沢諭吉。

それにより、1872年5月、初の国による近代的図書館「書籍館」が文部省によって設けられました。

しかし、戦前の日本の図書館は、利用する人が少なかったようです。

それは、「入館料や貸出料を取ったうえ、国民の間にはそもそも本を買うものという考え方が強かった」というのが理由。

そこで、図書館事業の発展を目指し、1923年、業界団体の日本図書館協会が宣伝と発展のため「図書館週間」を企画しました。

これが、読書週間の元となります。

11月1~7日までの間、「講演会や展覧会(中略)其(その)他種々興味ある催しを公共団体と連絡を取って開く」(当時の朝日新聞の記事)予定でした。

しかし、その年の9月1日、関東大震災が発生しました。

そのため、西日本の一部を除き、催しは中止。

ですが、翌年、協会はあらためて同じ期間に同種の企画を実施。

東京市(現在の東京都区部)では「読書週間」と銘打って市内の図書館でイベントを開催しました。

スポンサーリンク

戦争で中止されたが復活

毎年開かれた「図書館週間」「読書週間」は、戦争のため、1939年から中止となってしまいます。

しかし、第二次世界大戦が終わった2年後の1947年、「読書の力で平和な文化国家をつくろう」という目的で出版や図書館の関連団体が中心となって復活。

第1回は、11月17~23日。

戦前と時期が変わったのは、アメリカの「チルドレンズ・ブック・ウイーク」を参考にしたためとのこと。

「チルドレンズ・ブック・ウイーク」は、子供にもっと本に親しんでもらおうと1919年に始まった啓発運動なのですが、これが、11月17~23日だったそうです。

ちなみに、現在の「チルドレンズ・ブック・ウイーク」は、5月に開催されています。

第2回からは、「一週間では惜しい」という事で、10月27日~11月9日までの文化の日を挟んだ2週間となり、現在に続いています。

テレビに対抗

読書週間は毎年実行委員会を作り実施していました。

それが、1959年に関連団体が中心となって読書推進運動協議会(読進協)が設立され、以来、読進協が主催団体となります。

読進協設立の経緯は、「テレビなどマスコミの攻勢への対応策でもあった」そうです。

当時、現在の民間テレビキー局が次々に開設され、テレビ産業が徐々に成長し始めた時代。

新しいメディアに対抗ため、読進協は全国に地方組織をつくり、ここを通じて各地の優良有料読書サークルの表彰や読書普及に尽力した個人・団体の表彰などを読書週間に実施するなど、イベントを盛り上げていったそうです。

おわりに

一時期活字離れといったことも言われていましたが、電子書籍によって、本を読む人は増えているようです。

また、漫画を読むことも、立派な読書かもしれません。

実際、若い作家は、漫画で知識を深めたという話もあります。

読書週間は、活字を読む一つのきっかけとなればいいと思います。

本を読むことは、決して損はしませんから。

スポンサーリンク

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*