ワカメを欧米人が食べない理由は?繁殖で侵略的外来種ワースト100選定

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今年の6月から、日本では、ヒアリが定着・繁殖してしまうのではと騒ぎになっています。

ヒアリが日本に侵入した原因は、ヒアリが侵入した中国のコンテナが船で運ばれたためとされています。

しかし、日本からも世界に悪玉外来種を広げてしまっている事例があります。

それは、『ワカメ』です。

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そもそも「世界の侵略的外来種ワースト100」って?

今回、ヒアリによって、「世界の侵略的外来種ワースト100」という言葉をよく耳にします。

そもそも、これって何でしょう?

ウィキペディアによると、

国際自然保護連合(IUCN)の種の保全委員会が定めた、本来の生育・生息地以外に侵入した外来種の中で、特に生態系や人間活動への影響が大きい生物のリストである。

ウィキペディア

生物が、その原産地で生育したことには意味があります。

生態系があるからです。

その生物により、生かされる生物がいるからですね。

食べられる方にとっては、食べる側は天敵ですが、食べる側は、食べる生物がいないと生きられません。

それが生態系です。

ですから、生物が、その原産地にいることには何ら問題はありません。

生態系が崩れない限り、異常に繁殖することがないからです。

しかし、その生物が、天敵のいない地域に行ってしまったら、当然、異常繁殖します。

すると、生態系は崩れ、人間の生活にも支障が出てきます。

そういった原産地から飛び出して、異常繁殖をしてしまっている生物のうち、IUCNで選んだワースト100が、「世界の侵略的外来種ワースト100」です。

他にも、繁殖して厄介なことになっている生物はいますが、特にヤバいのが「世界の侵略的外来種ワースト100」なんですね。

『ワカメ』も「世界の侵略的外来種ワースト100」に選定

そんなヤバい「世界の侵略的外来種ワースト100」に、ヒアリは選ばれています。

実際、天敵のいない地域で繁殖し、アメリカでは年間100人の死者を出しています。

※ヒアリの天敵については、こちらをご覧ください。
ヒアリが中国のコンテナからまた見つかる!中国のヒアリ事情は?

ですが、実は、ワカメも「世界の侵略的外来種ワースト100」に選ばれているのです。

しかも、広がったのは、日本から。

広がった原因は、タンカーのバラスト水と言われています。

タンカーは、積荷を降ろすと、重心が高くなり、渡航するのに安定を欠いてしまいます。

そのため、積荷を降ろした帰りは、重しとしてバラストタンクに海水を入れます。

この海水がバラスト水と呼ばれるものです。

ワカメは、日本海側では北海道以南、太平洋岸では北海道南西部から九州にかけての海岸、朝鮮半島南部の両岸の、低潮線付近から下に生育しています。

つまり、北海道以外では、日本の海水には、ワカメの胞子が含まれているんですね。

日本に輸入しに来たタンカーは、日本に荷物を下ろし、帰りの際には、ワカメの胞子を含んだ日本の海水をバラスト水としてタンクに入れます。

そして、母国に戻ったタンカーは、その海水を自国の海に放水。

よって、ワカメは、その国の海で繁殖。

海外では、特に、アメリカ、フランス、イタリア、オーストラリア、ニュージーランド、黒海、地中海などで繁殖が確認されています。

『ワカメ』の天敵は?

では、ワカメの繁殖力は?

海水温度が20度以下で、波がなければ、自生するそうです。

なら、ワカメの天敵は?

唯一の天敵が、ウニです。

ですが、ウニは繁殖力が弱いそうです。

ワカメと一緒に海外に運ばれても、そこで繁殖する可能性は低いとのこと。

だから、異常繁殖してしまうのですね。

『ワカメ』を欧米人は食べることができない

ワカメを食べるのは、ほぼ日本と朝鮮半島だけなんだそうです。

中国ですら、かつては食べなかったとか。

しかし、中国は、日本向けにワカメを養殖するようになり、最近になって、自分たちでも食べるようになったようです。

ちなみに、韓国人一人当たりのワカメ消費量は、日本人の3倍なんだそうです。

では、欧米人は、なぜワカメを食べないのか?

それは、ワカメを食べることができないからです。

というのは、欧米人は、ワカメを消化する酵素を持っていないとのこと。

ですから、仮にワカメを食べてしまうと、お腹を壊してしまうのだそうです。

欧米にとって、ワカメは、「天敵もいない」「食べることもできない」という最悪の生物なんですね。

本当に『ワカメ』の利用方法はないの?

ですが、ワカメの利用方法は食用だけなのでしょうか?

実は、ワカメは、ハンドジェルやボディジェルにも使われています。

そのような、美容関係でもいくらかは消費できる気がします。

ですが、今のところ、欧米の考える対策は、日本への輸出とかなんだそうです。

もう少し、知恵を振り絞ればと思いますが。

でも、悪いのは日本なんですけどね。

『ワカメ』以外にも

日本からの「世界の侵略的外来種ワースト100」は、他にもあります。

プランクトンを食べる二枚貝の「ヌマコダキガイ」。

サンフランシスコ湾で大繁殖し、発見から1年で海底を埋め尽くしたそうです。

おかげで、小型の甲殻類や魚が減少してしまったとか。

あと、「葛」。

アメリカでは「グリーンモンスター」と呼ばれているそうです。

『ワカメ』が及ぼす経済損失

ヒアリは刺されれば被害となりますが、ワカメは存在自体が被害。

経済を考えても、ワカメの方が上手の気がしますね。

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コメント

  1. まきの より:

    この記事を読ませていただき、大変興味深かったのですが一点気になったのでコメントを残します。
    欧米のコンテナ船がバラスト水を積荷として帰港する、という原因の部分から、日本が悪いというロジックが見えませんでした。
    過度な愛国主義ではないですが、何かについてネガティヴな記述をされる際にはもう少し詳細な理由を残すべきだと考えたものです。

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