さい帯血無届け販売業者名判明!茨城県つくば市会社と京都市医療法人

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東京や大阪などの民間クリニックが他人のさい帯血を使った再生医療を無届けで行っていた問題で、さい帯血販売会社の代表らを再生医療安全性確保法違反容疑で逮捕する方針を固めました。

また、クリニックの医師についても同容疑で刑事責任を追及するとのことです。

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そもそも、さい帯血は何に使うの?

お母さんとおなかの赤ちゃんをつないでいるのは、へその緒です。

そこから採取されるのが「さい帯血」

血液などをつくるための幹細胞が含まれていて、白血病の治療などに使われています。

また、いろんな体の組織になるiPS細胞への活用が期待され、再生医療の研究が進められています。

しかし、さい帯血の違法な投与が行われていた実態が、最近明らかになりました。

愛媛や東京など全国の12の医療機関が国に無届けのまま、効果が証明されていないがんの治療や美容にさい帯血を使っていたのです。

さい帯血を医療で使うには2つのルートがあります。

  1. 赤十字社などが運営する公的なさい帯血バンク。提携する病院からさい帯血を集め、厳重な管理や態勢のもとで、白血病など第三者の患者に提供。
  2. 民間が運営するさい帯血バンク。将来、子どもが病気になった場合などに備えて、母親らが料金を支払って預けます。あくまで、提供者本人やその家族に投与するために保管するもので、研究目的以外、第3者に提供されることはありません。

現在、民間のバンクにさい帯血を預けようという母親が増えています。

東京にある民間のさい帯血バンクには、液体窒素で冷やされた大量のさい帯血が保管されているとのこと。

その数は約4万で、年々増え続けているそうです。

そして、京都大学は去年、iPS細胞をさい帯血から作り出すことに成功しました。

これが、再生医療への期待の高まりを加速させました。

これまでの方法に比べ、品質の高い細胞を効率よく作り出せると期待され、難病などの治療に役立つ可能性が広がっています。

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何があったのか?

あくまで提供者本人やその家族への投与が目的で、第3者に提供されないはずの民間のさい帯血バンク。

茨城県つくば市にも民間のバンクがありました。

そのバンクは、将来の活用が期待できると投資を募っていました。

しかし、経営に行き詰まり、2009年10月16日、大量のさい帯血を抱えたまま倒産。

そして、バンクに出資をしていた男性が、およそ800人分のさい帯血を引き取り、保管することになりました。

その男性は、出資した資金を取り返そうと、販売を考えます。

男性は「保管施設の維持や運営に多額の費用がかかり、すべてを賄おうとすると販売せざるを得なかった」と話しています。

そこに、医療機関と接点のあるブローカーが現れました。

男性にさい帯血の売買を持ちかけます。

ブローカーのもとには、さい帯血の提供を求める医療機関から問い合わせが相次いでいたそうです。

ブローカーは「さい帯血を平均80万円で購入し、経費や利益を上乗せして倍の160万円で医療機関に販売していた。医療機関では250万円から270万円くらいで患者に投与していた」と話しています。

医療機関は、効果が証明されていないがんの治療や美容に有効だとして患者を募り、国に無届けのまま高額な料金で投与。

さい帯血を売買した男性やブローカーは「医師のきちんとした判断のもとで使うという前提で販売しており、違法な投与に使われるとは、思ってもいなかった」と話しています。

さい帯血は、不衛生な管理のもとで投与されれば感染症が起きるリスクがあります。

それは、重大な医療事故が起きるおそれがあるということです。

さい帯血を扱う事業者については5年前に法律が整備され、国の許可や指導・監督についての規定が盛り込まれました。

しかしこの法律は、主に白血病の治療に使うため、さい帯血を安定的に確保することを目的としています。

そして、対象は、公的なさい帯血バンクに限っています。

ということは、民間のバンクは法律の対象となっていません

今回のようにさい帯血が第3者に流出した場合の対応は、野放し状態になっています。

逮捕について

現在、さい帯血を「つくば市の業者」から「京都市の医療法人」「福岡市の医療関連会社」に転売されたことがわかっています。

そして、この2業者からさい帯血を購入し、実際に投与した11医療は公表されています。

また、逮捕について、読売新聞が報道しています。

 東京や大阪などの民間クリニックが他人のさい帯血を使った再生医療を無届けで行っていた問題で、無届け治療に加担したとして愛媛、京都両府県警などの合同捜査本部は近く、さい帯血販売会社の代表らを再生医療安全性確保法違反容疑で逮捕する方針を固めた。

 捜査関係者が明らかにした。合同捜査本部はクリニックの医師についても同容疑で刑事責任を追及する。

 捜査関係者によると、逮捕の方針を固めたのは、茨城県つくば市のさい帯血販売会社の代表(52)や、同社からさい帯血を購入し、医療機関に転売していた福岡市の医療関連会社(解散)の代表(59)と京都市の医療法人の実質運営者(60)ら数人。

 さい帯血には様々な細胞の基になる幹細胞が含まれており、同法は、他人の幹細胞を使った再生医療を行う場合、国への届け出が必要と規定。ただ、急性白血病や乳がんなど、特定の27疾病の治療目的だと届け出は原則不要だ。

引用元 読売新聞

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業者名は?

茨城県つくば市のさい帯血を抱えたまま倒産した会社は「つくばブレーンズ」です。

2009年10月16日、水戸地裁土浦支部から破産手続き開始決定を受けました。

負債総額は約7億円。

当時、保管されていたさい帯血は約1500人分で、契約者から直接預かったものが1000件。

残る500件は研究用などとされていました。

そして、京都市の医療法人は、「京都健康クリニック」と思われます。

  • 名称:京都健康クリニック
  • 住所:京都市中京区六角通柳馬場東入大黒町72-1 京都六角Nビル2F

  • 電話:075-252-7788
  • FAX:075-252-6911
  • サービス科目:
    医療コーディネート業
    医薬品・医薬部外品の販売
    医療用具のリース及び販売
    ビタミンなどの栄養素を補給した栄養補助食品の製造・販売
    化粧品・香粧品の卸しと販売
    美容器具・材料の卸しと販売
    上記に付帯する一切の業務 
  • Mail:info@kyotoclinic.org
  • ウェブサイト:http://japan.health-life.net/kyotoclinic.org/naiyo.html

会社概要

  • 商号:株式会社京都健康クリニック
  • 本店:東京都港区芝浦三丁目4-2-1008

  • 代表取締役:坪 秀祐
  • 資本金:1000万円
  • 設立:1988年2月5日

「京都健康クリニック」のウェブサイトには、以前「さい帯血プチ移植」の案内があったそうです。

現在は、ウェブサイトから消去されています。

※追伸:27日、業者が逮捕されました。

  • 「つくばブレーンズ」からさい帯血を譲り受けた、同社の株主だった茨城県つくば市の販売業者「ビー・ビー」の代表取締役篠崎庸雄(52)=同市研究学園=
  • その妻の無職信子(50)=同=
  • 同社が転売した京都の医療関係先の責任者・京都健康クリニック代表・坪秀祐(60)=大津市真野=
  • 同じく福岡の医療関係先の責任者・レクラン(解散)元代表・井上美奈子(59)=福岡市西区西の丘=
  • 同会社役員・小谷治貴(36)=福岡市西区=
  • 実際に無届けで投与した「表参道首藤クリニック」医師・首藤紳介(40)=東京都品川区上大崎=

篠崎、首藤両容疑者らは昨年7月から今年4月ごろ、厚生労働相に第一種再生医療等提供計画を提出せずに、6回にわたり4人に対し、東京都渋谷区の医療施設で臍帯血を移植した疑い。

また、篠崎、坪両容疑者らは昨年2月から今年4月ごろにも、大阪市や京都市の医療施設で、計3人に対し臍帯血を移植した疑い。

※追々伸:さい帯血は仲介を通じて倍以上の額に上がり、1回当たり400万円前後の高額な費用で患者に投与されていたことがわかりました。

※追々々伸:篠崎容疑者は、さい帯血を投与する際の届け出が義務化されたおととし以降、およそ100のさい帯血を販売し、少なくとも3億円以上が業者や医療機関に流れたとみられるということです。また、さい帯血の投与を受けた患者には中国人も多く含まれていたということで、警察は引き続き、違法なさい帯血医療の全容解明を進める方針です。

※追々々々伸:井上容疑者は逮捕前の毎日新聞の取材に対し患者の中に子供がいたことを認め、「子供は(大人よりも)治療費が安かった」と証言。それでも治療費は200万円以上だったといいます。日本再生医療学会幹事を務める江副幸子・大阪大大学院医学系研究科特任教授は「子供は免疫機能が十分でない。安全性が確保されていないさい帯血の投与によって、感染症などを引き起こす可能性は大人よりも高い。子供は自らの意思で判断できないことに倫理的な問題もある」と指摘しています。

おわりに

人の弱みにつけ込んだ今回のさい帯血問題。

早急な法整備が望まれます。

首藤容疑者は、小林麻央さんとのことも報道されています。

小林麻央さんとのことや首藤容疑者のプロフィールなどはコチラで説明しています。

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