ゾディアック顔画像や暗号文とは?真犯人は誰?事件全容(全貌)とは?

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ゾディアック事件は、1968年から1974年に起きた、アメリカ合衆国のマスコミ劇場型連続殺人事件。

現在も継続捜査中であり、犯人は断定されていません。

一体どんな事件だったのでしょうか。

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第1の事件

1968年12月20日、カリフォルニア州ヴァレイホのレイク・ハーマン・ロードで、この恐怖の事件が始まりました。

午後11時ごろ、通称「恋人たちの小道」と呼ばれる湖のほとりの道で、息子を駅に迎えに車を運転する女性・ステラ・ボルヘスさんが、道に倒れている2人を発見します。

ステラさんは、その状況に恐怖を感じ、そのまま車を走らせます。

そして、国道近くになったところでパトカーを見つけ、目撃した出来事を報告。

警察と救急隊は、すぐに現場に向かいます。

しかし、発見された2人は、すでに亡くなっていました。

2人は、高校の同級生カップルで、デヴィット・ファラデーさん(17)とベティ・ルー・ジェンスンさん(16)。

湖畔に車を停め、愛を囁きあっていたところを襲われたようです。

突然、車のドアを激しく叩かれ、デヴィットさんが振り向くと、銃を持った男が立っていました。

男は、車外へ出るよう命じますが、2人は恐怖のあまりに拒否。

そこで、犯人は、後部座席の窓と左後部のタイヤに発砲。

驚いた2人は、車外へ飛び出し、デヴィットさんは頭に、ベティさんは5発撃たれました。

警察が駆けつけたときには、デヴィットさんは既に死亡。

ベティさんには、まだ息がありましたが、病院へ搬送中、亡くなりました。

また、現金は奪われていませんでした。

第2の事件

第1の事件から半年後の1969年7月4日、また事件が起きます。

事件の発覚は、7月5日午前0時4分、ヴァレーホ警察にかかってきた犯人らしき男からの電話でした。

声の主は、野太い粗暴な男。

「2つの殺人を報告しよう。コロンバス・パークウェイを東に1マイルほど進んだ辺りの駐車場で、茶色の車に乗った男女が死んでいる筈だ。凶器は9ミリのルガーだ。俺は去年もこんな連中を殺っている。あばよ」

警察は、すぐさま現場に駆け付けます。

すると、男の供述どおり、2人が現場に倒れていました。

被害者は、マイケル・ルノー・マゴーさん(19)とダーリーン・エリザベス・フェリンさん(22)。

ダーリーンさんは、右腕に2発、左腕に2発、背中に5発、合計9発も銃弾を浴びており、救急車で搬送中死亡。

マイケルさんは、首を打たれ、弾丸が舌を貫通の重傷でしたが、一命を取り留めます。

そして、回復したマイケルさんは証言します。

「明るい黄褐色の車が僕らの後方に停まった。僕らをつけているようだった。『誰か知ってる人?』とダーリーンに尋ねた。彼女は答えた。『いいの、気にしないで。何でもないわ』」

また、男の特徴も判明しました。

身長170センチ程度、丸顔でがっしりとした体格、年齢は25歳~35歳、髪の色は茶色で縮れており、当時短髪とのことでした。

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犯行声明

第2の事件から1ヵ月後の8月1日、地元の新聞社3社「タイムズ・ヘラルド」「サンフランシスコ・クロニクル」「サンフランシスコ・エグザミナー」に、犯人らしき人物からの手紙が送られてきました。

そこには、2つの事件について、犯人と警察しか知らない内容が、青いフェルトペンで書かれていました。

「親愛なる編集者へ。私は去年のクリスマスにハーマン湖で2人のティーンエイジャーを、7月4日にはヴァレーホのゴルフ場近くで女を殺害した。その証拠として、私と警察しか知らない事実を教えてやろう。

クリスマス

  1. 弾の銘柄はスーパーX
  2. 撃った弾は10発
  3. 男は車に足を向けて仰向け
  4. 女は右手を下に、脚は西向き

7月4日

  1. 女は柄のスラックス
  2. 男は膝も撃たれていた
  3. 弾の銘柄はウェスタン

以上。

同封の暗号文の続きは他2紙の編集者宛に送ってある。貴紙の第1面にこの暗号文を掲載してほしい。中には私の正体が書いてある。1969年8月1日金曜日午後までに掲載しなかったら、金曜日の夜に殺しのゲームを決行する。週明けには犠牲者は12人に及んでいることだろう」

手紙の差出人は、自らを「Zodiac(ゾディアック)」と名乗り、署名の代わりに丸の上に十字を重ねた記号を使用していました。

ちなみに、ゾディアックとは、黄道十二宮の意味です。

各社に送った3枚の暗証文は、それぞれ違う内容のものでした。

それについて、すべてを組み合わせれば犯人が誰だか分かるということでした。

暗号文の文字は「アルファベット文字」「ギリシャ記号」「モールス記号」「天気記号」「海軍手旗記号」などから成るもの。

新聞社3社は、暗証文全文を掲載し、全米が暗号解読に挑戦します。

そして、高校教師ドナルド・ジーン・ハーデンが、この暗号の一部を解読しました。

解読した内容です。

「俺は人殺しが好きだ。とても楽しいから、森でケモノを殺すよりも楽しい。人間は一番危険な動物だ。殺人は俺にとっては最高のスリル。女の子とセックスするよりも楽しい。特にいいことは、俺が死んで楽園に生まれ変わった時、俺が殺した奴らはそろって俺の奴隷になるところだ。俺の名前(本名)は言わない。言えばお前たちは、将来、俺が生まれ変わった世界のために、今やっている奴隷狩りを邪魔するか、やめさせようとするからだ。」

なお、この暗号文は、全文を現在も解読されていません。

ドナルドさんが解読できたのは、748文字中、半分の408文字のみです。

第3の事件

それから約2ヵ月後の9月27日、第3の事件が起こります。

この事件もゾディアックと思われる人物から、ナパ警察署に電話があり、判明しました。

「また殺しを2件教えてやる」

声の主は、やはり、野太い声でした。

被害者は、ナパ谷のベリエッサ湖畔で食事をしていた、パシフィック・ユニオン・カレッジの男女の学生、ブライアン・ハートネルさんとシシリア・シェパードさんでした。

2人の前に、突然、胸に丸の上に十字を重ねた記号を記し、覆面をかぶった男が現れます。

その男は、片手に銃、もう片手にナイフを持っていました。

そして、「金を出せ!」と叫んだとのこと。

ブライアンさんは、「欲しい物は何でも差し上げます!」と答え、2人は、金を差し出します。

しかし、男は、「俺はモンタナのディア・ロッジ刑務所から逃げて来た。お前らの車をもらう。」と言って、2人をロープで縛り、ブライアンさんの背中を、ナイフでメッタ刺しに。

続いて、シシリアさんの背中をメッタ刺しにしたあと、ひっくり返して胸と腹にも刺します。

そして、男は2人の車に、これまでの2件の事件の日付と、丸に十字のマークを書き、逃走。

警察が駆けつけたとき、2人にまだ息はありましたが、シシリアさんは収容先の病院で2日後亡くなりました。

後の調査で、ゾディアックが使った電話は、ナパ警察署から6ブロック離れた公衆電話であることが判明。

また、ディア・ロッジ刑務所には、脱走した者などはいませんでした。

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第4の事件

それから2週間後の10月11日、第4の事件が発生します。

タクシーの運転手ポール・スタインさん(29)が、ノップ・ヒルのフェアモントホテルの近くで、乗客として乗った褐色の髪で太ったメガネの男に、後部座席から弾丸を打ち込まれ命を失ったものでした。

男は、犯行後、すぐに運転席の方へまわり、運転手の財布を抜き取ります。

そして、スタインさんの着ていたシャツを引き裂き、その切れ端で自分の指紋がついたであろう場所を拭きとりました。

間もなく2人の通行人が通りかかったことに気づき、男はプレシディオ広場の方へ逃げていったとのこと。

この事件の4日後、サンフランシスコの「クロニクル」誌にゾディアックからの手紙が届きました。

「俺はゾディアックだ。タクシー運転手を殺したのは俺だ。(警察に対して)その気になれば、昨日俺を逮捕出来たのに残念だったな。ところで、小学生というのはいいターゲットになる。いつか、スクールバス1台分皆殺しにしてやろうと思っている。タイヤを撃ち抜いて、ガキどもがバラバラ出て来たところを狙い撃ちにしてやる。」

2人の目撃者により、モンタージュ写真が作成されました。

また、ゾディアックがナパ警察署へかけた公衆電話から、有力な指紋も採取できました。

テレビ出演

第4の事件の10日後、オークランド警察署にゾディアックから電話がかかってきました。

電話の内容は、「自首をすることにした」というもの。

ただし、その条件として、「F・リー・ベイリーかメルヴィン・ベリーのような有名な弁護士をつけることと、人気テレビ番組のジム・ダンパーの朝のトークショーに電話出演して話をさせること」と突きつけます。

警察は、これらの条件をのみ、弁護士にはメルヴィン・ベリーさんをつけ、ゾディアックのテレビ番組への電話出演が決めます。

そして、ゲストとして、ゾディアックの声を聞いたことのある3人の人物を招くことにしました。

1人はベリエッサ湖畔でメッタ突きにされながら何とか一命を取りとめたブライアン・ハートネルさん、残りの2人は電話交換手でした。

この出演予定は事前に報道されていたため、この日、朝6時45分に始まるジム・ダンパーのトークショーは驚異的な視聴率となったそうです。

そして、ゾディアックは、番組中、約束の時間7時41分に、本当にスタジオに電話をかけてきました。

しかし、その声は、これまで電話で聞いた野太い声とはかけ離れた、か細い少年のような声。

ゾディアックは、わずかな会話をして電話を切り、そしてまたかけてくるといったことを繰り返しました。

それは、15回にも及びました。

ゾディアックが話した内容は、

「去年12月に人を殺してからずっと頭痛に悩まされている・・。」

「今も頭がガンガンするようだ・・。」

といったもので、その苦しそうな言い方は、以前の挑発的な人物とはまるで別人だったとのこと。

また、メルヴィン弁護士は会話の中で自首を勧めますが、ゾディアックは応じませんでした。

ですが、2人で会う約束はとりつけることに成功。

警察はゾディアック本人ではないとの判断を下しますが、メルヴィン弁護士は後日、その約束の場に赴きます。

しかし、この約束はすっぽかされ、誰も来ませんでした。

その後、メルヴィン弁護士のもとにゾディアックを名乗る人物からの手紙が届きます。

封筒の中には、自分が本人である証拠として、タクシー運転手殺害の時の血まみれのシャツの切れ端が同封してありました。

「俺は自分から助けを求めることが出来ない。俺の中のもう一人のあいつがそうさせてくれないからだ。だんだん自分にブレーキをかけられなくなっているのが分かる。そのうちブレーキが壊れて、9人目、10人目を殺してしまいそうだ。助けてくれ。俺は溺れかけている。」

その手紙は、スペルが乱れ、精神状態が通常ではないことが、見受けられるものでした。

ただ、この時点で、ゾディアックが殺害したとされる人数は5人。

他にも3人いるのではないか、という可能性が浮上しました。

そして、この手紙を最後に、メルヴィン弁護士への、ゾディアックからの連絡は途絶えました。

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警察にも手紙

しばらくして、警察にもゾディアックから手紙が来るようになりました。

主な内容は、警察が発表した被害者の数が違うというもの。

最初に警察が発表した「被害者は5人」という点について「7人殺した」と反論。

そして、警察側が6人と訂正すると、今度は「17人殺している」という手紙が。

この調子で、7年間、ゾディアックから手紙が送られてきました。

最後に送られてきた手紙は、1974年に送られてきた「37人殺した」「新聞でもっと大きく取り扱わないと何かすさまじいことをやる」といったもの。

これに対し、サンフランシスコ警察は「そんなに多くの死体はない」と反論しました。

容疑者は?

アーサー・リー・アレンというIQ136の男が真犯人であるという説があります。

リーは、2番目の事件の被害者・ダーリーンさんをストーキングしていた男。

ダーリーンさんは、結婚しており、子供がいました。

ダーリーンさんがゾディアックに殺害される4ヶ月ほど前、ベビーシッターが不審な白い車を見かけ、ダーリーンさんに報告しました。

すると、ダーリーンさんは、「奴は私を見張っているの。だって、私は奴が人を殺すところを見てしまったから」と話したとのこと。

さらに、リーはダーリーンさんの新居で開催されたパーティーにも出現しています。

カジュアルなパーティーであるにも関わらず、正装で会場に現れたリー。

ダーリーンさんの妹は、リーが現れたとき、ダーリーンさんが非常におびえ始めたと語っています。

妹は、それを不思議に思い、「誰?」と尋ねると、ダーリーンさんは、「絶対に近づいてはだめ」と答えたとのこと。

しかし、リーのDNAと、ゾディアックから送られたとされる手紙についていた唾液のDNAは一致せず、シロと断定されています。

また、リーは、既に59歳で亡くなっています。

他に、1947年1月15日にアメリカで発生した「ブラック・ダリア事件」の犯人の筆跡とゾディアック犯の筆跡が一致したという話もあるようです。

ブラック・ダリア事件もゾディアックのように、警察に犯行声明文を送っています。

2009年には、カリフォルニア州南部の女性・デボラ・ペレスさんが、「ガンで死亡した父親が真犯人だった」と公表したことがありました。

この父親は、1983年にガンで亡くなっているとしています。

ペレスさんは、1969年に起きた2つの事件の現場にいたといい、 父親が犯行後、被害者のズボンに拳銃を隠したなどと語っています。

また、父親が持っていた被害者の眼鏡などを、警察に提出したとしています。

ただ、ペレスさんは、ジョン・F・ケネディの非摘出子と自称したことがあり、信憑性に欠けるとして、まともに受け取られていません。

おわりに

1975年、ソノマ群の保安官のドン・ストリーピークさんが、州法務長官の事務所に記録の残っている殺人事件をコンピュータで分析してみたところ、西部5州で起こった事件の中で、40件ほどは同一の犯人による可能性が高いという結果が出たそうです。

それはゾディアックが事件を起こしていた範囲でもあり、手口も彼の手口によく似ているとのこと。

ゾディアックの最後の手紙でいうように、本当に37人を殺害したのでしょうか。

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